母の子育ては反面教師!と思っていた私が、今母に感謝しているとっておきのお話

女性

反面教師というと
こんな人になりたくない!とか
同じことをしないようにしよう!とか
ネガティブな感情があるように思います。

でも私は、反面教師という言葉に
もの凄くプラスのイメージを持っていて
母の子育てを反面教師として意識してこなかったら
絶対に発見できなかった
と思えるほど
母を反面教師として意識してきたことが今の私の子育てのヒントになったと
感謝すらしています。

このことを知っていただくと
もしかしたら反面教師という言葉を
ネガティブに感じていらっしゃる方も
そういう人がいた方がいいかも…
と思える日がくるかもしれません。

母の子育ては反面教師!と思っていた私が、今母に感謝しているとっておきのお話

最後までお付き合いいただけたら幸いです。

寂しすぎた私の幼少期

私の両親は共働きで
毎日仕事に追われていて、

私は2歳上の姉とともに、
3歳から保育園に預けられました。

それがあまりにも嫌で、
母が帰っていく後を追うように
保育園の閉まった門をよじ登り、
脱走しようとして
先生に引っ張り降ろされたことをすごく憶えています。

小学生になると、
いわゆる鍵っ子で、
帰ってきても誰もいない。

雷が鳴る激しい夕立の日はとにかく嫌で、
父も母もいない家の中はとても怖い。

ゴロゴロと何となく音が聞こえると、
特に私が大慌てで窓をしめ
電気を消して
コンセントを抜きまくって
部屋の真ん中で
姉とふたりで耳をふさいでじっとしている。

熱っぽくてなんだかだるい体調になるのも嫌。
母はなかなか仕事を休めないので、
きまって車で10分くらいのおばあちゃんの家に預けられる。
小学3年生からはひとりでお留守番を強いられる。

子どもだけで家にいる事がほとんどで寂しかった。

両親は目の前でよく口ゲンカしていたし、
プチ家出しても探してくれなかった。

母は車に乗れなかったので
自分で行ける範囲の習い事しかできなかった。

父は職人で雨の日しか休みじゃなかったから
家族旅行はほんの数回。

学校行事には終りの方にちょろっと来てくれるだけだし
テストで100点取ってもすごい!って言ってくれない。

私は生まれてきてよかったのだろうか…

絶対母のようになりたくない

毎日母が仕事から帰ってくることが待ち遠しかった私。
車に乗れない母は、
単車のありとあらゆる場所に
買い出しの食料品をうまくたくさん積んで帰ってくる。

なに買ってきたの~?

うれしくてかけ寄っても

お母さん
早くここ片付けてご飯の準備しないと
またお父さんにグチグチ言われてしまうわ~

と言って、あまり相手にしてもらえない。

家族で唯一みんなが顔を合わせ
ゆっくり話ができる夕飯の時間でさえも、
楽しかった出来事を話したり、
悩みを相談したりできなかった。

仕事と家事でいつも時間に追われてて、
私が話した内容がきっかけで父と母がケンカになることもよくあって、
子どもながらに

お母さんとゆっくり話したいなぁ…

中学生になると

子どもが家で気使うなんておかしい!
子どもが家にいて寂しいなんてありえない!
子どもが家で会話できないなんてどうかしてる!

怒りにも似た感情に変わり、

だけど

ぶつけても何も変わらないし、
今さらかまってほしくもない…
もう必要なこと以外は話さない!

そうなると、
私が何を考えてるか分からない…と
母は私を恐れ
私に気を使い、

母は話しやすい姉とはどんどん仲良くなって
家族の中で私はどんどん孤立していきました。

専業主婦になって子育てに燃える!?

結婚して母になった私は
母の子育てを反面教師にする事で
私の子育てのこだわり
ができました。

赤ちゃん、かわいい~♡私が寂しい思いをして嫌だった事は
私は母として絶対しないからね!

子どもが帰ってくる時は家にいる。
子どもとの会話を大事にする。
子どもの事を後回しにしない。
学校行事に参加する。
休日は家族で楽しむ。
習い事をさせてあげる。

などなど、
幼少期の私の寂しさを埋めるように
親にしてほしかったこと
を中心に
子育てをがんばりました。

3番目の子どもが小学1年生の時

次男
母ちゃんのこと大好き~

とやたらと毎日抱き着いてくるようになりました。

始めの頃は

母ちゃんも大好きよ~

ってぎゅって抱きしめていましたが、

ちょうどそのころ、
長男が小学6年生で、
クラス全体が荒れていたり
ママ友間でゴタゴタしてたり、
ミニバス活動が忙しかったりして
子どもの周りの環境に過敏に反応してしまう私には
とてもしんどかった時期でもあり、

私が忙しくしていても
お構いなしに抱きついてくる息子が
重く感じる時もあり、
イライラする日もあって、

なんで毎日好きって言ってくるの!
こんなに一緒にいるし、
寂しい思いさせないようにがんばってるのに、なんでよ!!

って、怒ったりする日もありました。

そんな様子を見ていた娘が
彼をなぐさめて
私がこれ以上怒らないように気を使ったり、
息子本人も私に遠慮がちになって、言わなくなる…

だけどたまらなくなって、
泣きながら抱きついてきた時は、

とても切なくなり

私も母と同じやん…
怒り方も、自分が嫌だった母と同じになってる…

情けなく悲しくなりました。

リミッティングビリーフってなに?!

私は絶対母のようにはならない!
と決めていたのに、無意識に母と同じことをしてしまっている…

そう気づいた時、
自分の子育てに不安しかありません。

ちょうどそんな時リミッティングビリーフという言葉に出会いました。

リミッティングビリーフとは
幼少期の両親との関わりから通じて作られる
思い込みや観念のことで

0歳から5歳くらいまでの親の愛情不足によって作られる
インナーチャイルド

5歳から12歳くらいまでに作られる
両親からの思考パターンが子供にそのまま移る
インナーペアレント

この2つのことを言うそうです。

これを知った私は

私の子育てがうまくいかないのは
母からの愛情不足がきっと原因してるに違いない!
だって私は母から愛情をかけてもらってないんやもん!
何か答えを見つけられる気がして、
リミッティングビリーフという言葉にすごく惹かれ即申し込み完了!


今までは上手く使えていなかった
リミッティングビリーフを
自分の潜在意識にノックをして
自分の中にあるリミッティングビリーフが
自分でも理解できるようになり
マイナスからプラスに使えるやり方を学べる

心のレントゲン室
というオンライン講座を受講することにしました。

忙しい両親の愛情不足から生まれたこの寂しい私の感情が
私の子育てにどう影響しているのか知りたかったから…

愛情に掛け違いがあるの?!

講座で学びながら、
自分の過去を振り返り
自分と向き合っていくことになり、
幼少期の自分の記憶を掘り起こしていくと、

やっぱり寂しくて嫌な事しか思い出せなくて
すごくつらくて寂しかった幼少期の私の気持ちが蘇ったりして、
胸が苦しくて向き合うことから逃げたくなる日が続きました。

でも、ある日の宿題で
一緒に受講しているメンバーさんの
両親にしてもらったことを聞いていると、

あっ、私も両親からそういうことしてもらってた!
と思い出せる良い思い出もあったりして、

少しずつ、
私も愛されていたのかもしれない…
と思えるようになりました。

私達のことなんてどうでもよくて
仕事ばかり一生懸命な両親のことを

先生
自分たちの子どもの時のように
貧しかった生活を子どもたちにはさせたくないと思う
両親のリミッテイングビリーフ
がそうさせていて、
それはあなたが欲しかった愛情の表現ではなかったかもしれないけど、
とても大きな愛情を感じますよ!

子育ての基本は、

”親が良かったと感じているものを
子供にも絶対だと押しつけるパターン”
”親がして欲しくなかったことを絶対に
子供にさせない”


というところから始まるんですよ。

と先生に教えて頂き

まさに私の子育てもそうだ!

とスッキリしました。

小1の息子のことも、
なぜモヤモヤするのか振り返った時、
ハッとしました。

彼は幼少期の私にそっくりだったんです!

そこに気付いてからは、
彼の行動の意味が手に取るように分かるようになり、

これまでは一番育てにくく、
どう扱えばいいのか分からず困っていた息子が、
今では一番理解できるし、
よりかわいくてしょうがない。

長男の習い事の送迎で帰りが遅くなる日は
私の愛用しているターバンを頭につけて寝ていたり
私の部屋着を布団代わりにかけて寝ていたりして
クスッと笑える方法で
私への愛をすごく伝えてくれています。

私もこんなふうに表現すればよかったのかもね☆

リミッティングビリーフを知ってからの私の母への思い

リミッテイングビリーフというものを知ってから、
私は母のことが大好きだったんだという事が改めて分かり
両親の愛情と私が欲しがっていた愛情の形が違ってただけなのかもしれない…
と思えるようになりました。

すると不思議なことに、
私と母の関係性も少しずつ変わってきました。

母が私の子育てに口出ししてくることが何よりも嫌だったのに

母が定年退職して、
時間に余裕ができたこともあり、
二人でお茶しながら
私の子育ての悩みを聞いてもらったり、
子どもたちやパパさんの愚痴を聞いてもらったり
会話する時間が増えました。

私の小学生の時も同じようなことがあったから、
その時は私はこう思っていたし、
子どももそんなふうな嫌な体験になるんじゃないかと思って
余計に心配してしまうんだよね。

と、それとなく私の子どもの時の思いや経験をのせて
話したりできるようになり

お母さん
えっ、子どもの時そんなことあったの~
知らんかったわ!

みたいな返事が返ってくると

あ~、やっぱりな…知らんよな

って勝手にショックを受けたりもするけど、

お母さん
あなたは3人の子どもたちを分け隔てなく
上手に子育てしているね。
私は仕事に追われてたから、
言うこと聞いてくれる子が楽で扱いやすかったし、
言うこと聞かない子がわがままで生意気だと思っていたわ…
と話してくれた時は
一瞬何が起こったのか分からなくなるくらい驚いたけど
母の本音が聞けて、
さらに私の子育てを褒めてもらえて、
涙が出るほどうれしかったし
母へのわだかまりがどんどん溶けていく感覚を実感しています。

母に育てられた私だからできること

私が反面教師に思いたいほど、
母の子育てが理解できなかった私。

そんな母に育てられた私だからこそ、
親にされると悲しくなることがなんなのかを知っているし、
親にしてもらうとうれしいことも知っている。
兄弟がいてくれることのありがたさと大切さが分かる。

そんな経験や感情から

子ども目線で
子どもの気持ちに寄り添うこと


ができるようになりました。

子どもの表情の少しの変化を読み取ること
ができるし、
子どもとの会話を何よりも大切にしています。

まとめ

母の子育ては反面教師!と思っていた私が、今母に感謝しているとっておきのお話

いかがでしたか?

こどもの私が寂しすぎて
絶対母のようにはならない!から始まった私の子育て。

リミッテイングビリーフを知って
自分の幼少期を振り返り、

インナーチャイルドと
インナーペアレントと
向き合った事で見えてきた両親の愛情。

私は母のことが大好きで
母も私に愛情を注いでくれていて、

父も母も自分のリミッティングビリーフと闘いながら
自分たちなりに一生懸命子育てしていたことを知りました。

両親からの愛情を
押し付けに感じたり、
むしろ愛されていないと勘違いして
私が欲しかった愛情ではないと
その愛を受け取ることができずに
長い間すれ違ってきてしまったけど、

自分の子育てがきっかけで
リミッティングビリーフを知り、
私も両親から愛されていたんだ!という事に気づけた事で、
母の子育ても受け入れることができたし、
私の子育ても母に相談したりして
楽しめるようになっています。

リミッテイングビリーフをうまく使えるようになると
子育ても夫婦関係も、ビジネスも
今までなんかモヤモヤしていつも同じ事で前に進めなかった事が
スッキリ自分で解決できる力に変わる
そうなので、

これまで
リミッテイングビリーフをマイナスに使っていた私が
これから自分の品を理解して
リミッテイングビリーフをプラスに変えて
自分らしく人生を楽しんでいく
ために

これからもっとリミッテイングビリーフについて
学びを深めていこうと思っています。

私のように自分にモヤモヤして前に進みたいけど進めない方、
私と一緒に学んでいきませんか?

私の経験が何かのヒントになってくれたら幸いです。